循環の釣りである鮎友釣りの現状を考えてみました

循環の釣りである鮎友釣りの現状を考えてみました

オトリ鮎を付けて縄張りを持った鮎に近づけ、体当たりしてくる鮎の習性を利用した友釣りは日本特有の釣りです。

この友釣りも鮎が居なければ始まりません。

2016年の高知県の鮎は大不漁でした。

2015年冬の産卵時期の未曾有の大増水により、親鮎の死亡や卵の流出などの要因で天然溯上は激減しました。

天然溯上の見えない仁淀川や四万十川では多くの稚鮎を放流しましたが、友釣りは壊滅状態でした。

この時感じたのは大河では天然溯上の代替は放流では出来ないということです。

中小河川や大河の上流域、支流などでは放流で十分な友釣りが成立します。

しかし川幅の広い、水量の多い大河では全く通用しませんでした。

その為釣り人は他の河川に行き、仁淀川や四万十川での釣り人は皆無になりました。

一方放流の中小河川や、上流域や支流では釣り人は多くなったもののいつもの友釣りが楽しめました。

さて2016年の冬は二つの大河は増水もせず、普通の年でした。

放流された鮎とわずかながら溯上した天然鮎がどれだけ産卵し孵化したかにかかっています。

その結果は春の3月になればわかります。

例年通り川鵜やサギが水辺に集まれば溯上しているわけです。

いつもどおり溯上すれば友釣りも楽しめます。これも天然鮎の循環といえます。

各漁協は溯上が減ったら放流すればいいという感じで、鮎漁の制限など一切していません。

その昔、川で鮎だけ捕って生計をたてていた川漁師は鮎が減った今は存在しません。小遣い稼ぎのにわか川漁師ばかりです。

一網打尽といわれる火振り漁もいまだに行われていますし、産卵した卵を踏み荒らす落ち鮎漁もいまだに行われています。

漁協の収入のメインが釣り人の魚券購入になってしまった今、鮎を守る対策を真剣に考えないと漁協の存続さえ危ぶまれる状態が訪れそうです。